ワープ妨害型巡洋艦のバブル範囲内に相手を釘付けにするため、あえて中央で固まり、壮絶なすり潰し合いをする。SGGRNのレトリビューション艦隊と相打ちになった艦隊戦からわずか30分後のことだ。
舞台となったのはミンマターの名所アマメイク(Amamake)である。ロシア人の配信者がTwitchでEVEを宣伝するためにCCPの艦隊と組んでアマメイクでの艦隊戦を企画した。サブキャピタル、いわゆる戦艦以下の艦船、によって構成されるもので、それに加えておそらく配信者側の(そしてCCPの)主力艦艦隊が投入される、というもの。Pandemic Hordeもこれに呼応し、フェロックス艦隊で出撃した。ヘカテ艦隊や南部ロシア勢力のハリケーン艦隊などがちらほら集まってきており、誰が誰を撃ってもいい勝負ができそうな、そんなお気楽な感じで事態は動いていた。ところがそうは考えなかった勢力が1つあったのだ。ローセクの悪童、Snuffed Outである。彼らは100隻以上のレギオン艦隊をTech 2ロジスティクス艦やネストル、そして指揮型巡洋戦艦であるダムネーションと共に投入してきたのだ。誰にとっても、これが良くないことであるのは明らかだった。
Fraternity.の艦隊がSnuffed Outと絡みだしたのをきっかけにしてPHの艦隊もそこに突入し、レギオン艦隊の撃滅を図った。ただでさえクッソ硬い支援付きレギオンなのに、これに対してSnuffed Outはあっさりと軍事力補強母艦、回復支援型の主力艦を投入してきた。
サブキャピタルイベントとはいったいなんだったのか。
こうなるとフェロックス程度でレギオンを抜くのは不可能だった。艦隊司令官は離脱を試みたがあえなく捕まり撃沈。なんとかワープアウトした艦隊に対して即座にフェロックスの乗り捨てと本拠地への帰還が指示され、艦隊はイーグルを主力として再出撃することになった。これが非常にタイミングが悪く、我々が不在な中、あっさりとイベントは進行してしまったのだ。配信者側の攻城艦や、CCP Alphaの旗艦級戦艦であるリヴァイアサンが投入され、Snuffed Outはあっさりとこれに対して攻城艦のカウンタードロップをキメた。
さらに間の悪いことに領内でFRTのマローダーを(もちろん囮だったわけだが)撃沈しようとして出撃したお間抜けなフェニックスが逆にボンバー艦隊にフクロにされているという事態が発生し、アマメイクに駆け付けようとしていたイーグル艦隊は慌ててこれの救援にかけつけた。タッチの差でお間抜けなフェニックスは爆散し、これが致命的に艦隊の移動を遅らせてしまった。アマメイクまで後数ジャンプというところで、CCP Alphaのリヴァイアサンは撃沈されてしまったのだ。
R.I.P今回の目玉である、旗艦級戦艦のキルはお預けになった。若干テンションは低かったが、それでもSnuffed Outの艦隊はいまだ中央に座し、配信者側の攻城艦たちは対サブキャピタル用の高角砲を撃ちまくっており、その周囲を様々な勢力の艦隊が遊弋し、撃つべき標的はいくらでもいた。誰もが誰かのケツに食らいつこうとしており、襲われてはワープアウト、ワープして襲う、という戦闘プロセスがひたすらに繰り返された。逃げ遅れた奴や、勇敢な奴は皆残骸になったのだ。
そして攻城艦の数が減るにしたがって潮が引くように各勢力は引き揚げていき、PHの艦隊も最後に残されたフェニックスをボコった後、帰途についたのだった。
まったく、Snuffed Outに慈悲は無いな・・・。タイタン撃ちたかったな・・・と。