2021年5月16日日曜日

プロジェクト・ディスカバリー:フェーズ・ツー記念モニュメント(Project Discovery Phase Two Monument)

 (原文:https://evetravel.wordpress.com/2021/04/11/project-discovery-phase-two-monument/)


フェーズ・ツー記念モニュメントの外観


 

New Edenは、広大な宇宙の中にある、ほんの一部の領域に過ぎない。天知る、地知る、誰もが知るところだが、ふとすると忘れそうになることだ。5000余りの星系には、数千人のカプセラがひしめく場所や、数百万の船が行き交う地点、数兆人の市民が生活する空間がある。こうした星々をうろつくだけでも、銀河をまたがり旅をしている気分になる。しかし、New Edenだけでも広大だが、宇宙はそれ以上に広い。我々は銀河の片隅を上手に調べてきたが、スターゲートの届かない領域に何があるか、誰も知る人はいない(もちろん、私たちの場所とは呼べないAnoikis銀河のように、到達可能な場所であっても謎は多い)。ヌルセクから空をちょっと見上げると、大きな星雲が確認できる。それらが組み合わさり、銀河という巨大な円盤を形成している。こうした眺めを見ただけでも、私たちの技術や発展というものは、宇宙を統一的に理解しようと計画したところで、何と心許ない進歩だろうかと愕然とする。

 

中央モニュメントの近景

しかしそれは、銀河を知ろうとする知的好奇心を妨げるものではなかった。カプセラは以前の研究プロジェクトにおいて、データ解析のマンパワーとして有益な力になることを証明した。驚くにはあたらないが、今度はNew Edenの外に可能性のある惑星がないか、データを解析するプロジェクトにお呼びがかかった。プロジェクト・ディスカバリー(Project Discovery)の傘下で再び、カプセラたちが力を合わせることになった。プロジェクトのフェーズ・ツー(Phase Two)では、スターゲート網の外にある恒星について、光度曲線を調べることになった。グラフの中で光度が定期的に落ち込む場合、恒星の前を遮る惑星が周回している可能性がある。フェーズ・ワン(Phase One)と同様、カプセラたちは熱意を持ってプロジェクトに取り組んだ。彼らは提供されたデータ群をすみやかに解析し、新世界を探索する船の行き先を決める足掛かりを、New Edenの天文学者にもたらした。

Pakhshiの輝きが通過していく様子


その後、プロジェクト・ディスカバリーは多大な分析リソースを必要とする新しい病気を研究するため、新プロジェクト・新フェーズに移行した。だがプロジェクト・ディスカバリーは、恒星分析に多大な貢献を果たしたカプセラたちの努力と、フェーズ・ツーの発見を記念し、特別なサイトを建設した。数週間前に発表されたこのサイトは、PakhshiCONCORDスペースに建てられた。サイトの設計はシンプルだ。中央の台座に立つメモリアルを囲むように、記念展望台がいくつか配置されている。台座から照射されるホログラムには、恒星を周回する4つの惑星が描かれている。プロジェクトの研究を力強く推進した、中心人物たちを象徴したものだ。ホログラムの中で、4つの惑星は黄色い恒星の周りをゆっくり周回していた。

 

予想通り、モニュメントの台座をキューに入れると、Auraはいくつか情報を示した。

 


プロジェクト・ディスカバリーのフェーズ・ツーは、YC1197月に開始されました。タンパク質分類の解析で多大な成功を収めたフェーズ・ワンに続き、新プロジェクトはCONCORD深宇宙研究責任者であるミシェル・マイヨール(Michel Mayor)教授の指導の下、新しい太陽系外惑星を探索する試みが行われました。

 

このフェーズを境に、プロジェクト・ディスカバリーの主催はシスターズ・オブ・イブ(Sisters of EVE)からCONCORDアセンブリ内の専門研究部署へと正式に移行しました。

 

プロジェクトの中でカプセラたちは専門性を発揮し、光度曲線の中に惑星通過の痕跡を探すことで、惑星の在りかを探索しました。その結果、プロジェクト・ディスカバリーのフェーズ・ツーは、約3年に渡る活動によって新しい太陽系外惑星の探索を大きく推進させました。

 

プロジェクト・ディスカバリーのフェーズ・ツーはYC122615日に完了し、フローサイトメトリー法(Flow Cytometry)のデータを解析する、フェーズ・スリーの新プロジェクトが開始されました。

 

プロジェクト・ディスカバリーの光度曲線分析において、多大な貢献を果たしたカプセラたちの記録については、フェーズ・ツー記念モニュメントのデータベースを参照してください。

 


その後、Auraのコメントには、中央の台座にエントーシス・リンク(Entosis Link)ポートが開かれていると続いていた。私はモジュールを1サイクル実行し、研究成果の短い記録をAuraのデータバンクにダウンロードした。データには、フェーズ・ツーでランク2000から5000に到達した、すべてのカプセラが記録されていた。

 

愛車の「Professor Science」がエントーシス・モジュールを回している

実はフェーズ・ツーが始まった当初、私も手を動かしてプロジェクトの分析をやってみたことがある。恥ずかしながら、長期プロジェクトに辛抱強く貢献を果たすための忍耐が私にはなかった。しかし、たとえほんの一部であっても、宇宙の神秘を紐解く活動に助力できたことを誇らしく思う。空には数千の星がまたたき、それぞれ語るべき物語を秘めている。プロジェクト・ディスカバリーのフェーズ・ツーは、その物語を知る上での助けを果たした。私たちの誇るべき功績だ。

 




 (翻訳:渋丸)


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