2021年3月6日土曜日

New Eden最強の探検家、チルドレン・オブ・ライトをカメラドローンに収める。


光の子供たち


 チルドレン・オブ・ライト、それは長年カプセラ間で時々話題になるNew Eden七不思議(他の6つが何かはさておき)の一つであり、アイエン=アウアスタというジタから2ジャンプ先のシステムのペリメーターゲートにて特定の条件を満たした場合にのみ現れるという謎に包まれた光の現象のことである。数多のカプセラがその不思議な現象を一目見ようと観光に訪れ、また他の者達はそれを解明すべく多くの時間を費やして来たが、実際にその奇跡を拝めた幸運な者はほんの一握りであった。


 以前当ブログで翻訳したチルドレン・オブ・ライトを綴った旅行記があるが、そこに掲載された旅行記の読者が提供した低解像度のスクリーンショットが今日までEVEコミュニティー上で10年近くに渡って主に共有されてきた「最新の」アーカイブであると言えば、如何にこの光を観測することが難しいかお分かり頂けることだろう


最後に確認されたチルドレン・オブ・ライト。時代を感じる。


 そんな中、New Edenで初めてワームホール宙域を含めた全システムを、船を一度も失うことなく踏破した伝説的探検家であるカティア・セー(KatiaSae)氏(彼の偉業はCCPからも讃えられ、後にゲーム内に記念碑が建てられた。)が新たにチルドレン・オブ・ライトをカメラドローン(カプセラが目にする映像は全てカメラドローンによるもの)に収めたと世間に公表した。そのニュースは瞬く間にコミュニティーに歓迎され、近代的なドローンで撮影されたその素晴らしい映像は誰にとっても目を見張るものであった。


10年近く表に出ることのなかった奇跡の瞬間。動画として撮られるのは初めての快挙である。


Katia Sae (@Katia_Sae) | Twitter

New Edenを踏破した唯一のカプセラ、KatiaSae氏


 それから程なくして、Twitch上のニュース配信番組「Talking in Stations」にてこの功績が報道され、そのゲストとして当人であるカティア・セー氏が登場することになった。以下は当人の登場からの簡易訳である。


ゲストの登場は30分から。

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マターオール(番組の司会者、Mattarall):


やあ皆さん。Talking in Stationsのお時間がやって参りました。本日ご紹介するのは、誰もが知る伝説的プレイヤー。。まあ既に我々の中に伝説的なポケモンプレイヤーがいるワケですが(笑)、そんな伝説ポケモン的存在のプレイヤー、ワームホール宙域を含めた全ての星域を1隻の船も失う事なく踏破したカティア・セー氏にお越し頂いております。


やぁカティア。調子はいかがかな?


カティア・セー


あー いいんじゃないかな。ポケモンに例えられたのは初めてだけどね(笑)。


マターオール


いい例えだと思うけどな。レアであることに違いない(笑)。ところで君は今日スゴい特ダネを持ってきてくれたとのことだけど、とんだ幸運に恵まれたものだ!


えー、件の映像は我々の手元にありますが、ここにいる出演者の誰もまだ観ておりません。視聴者の皆さんに申し上げますと、彼は現実で言うところの大森林の中で山男やビッグフット、雪男等の希少な存在を発見するに値する偉業を成し遂げたということです。


この希少な存在はクロニクル(New Edenにおける年代記、公式の設定資料集)の中で「チルドレン・オブ・ライト」の名で記されていますが、アルシア(Arsia Elkin)とカティアの両名からこの現象について説明してもらいましょう。


ではまず、カティア氏からどうぞ。


カティア・セー


そうだな。。正直なところこういった事に関してはアルシアの方が詳しいと思ってるよ。だって私は彼女と違って伝承の類に疎いし、どちらかっていうと「そういった物が実際にあって」、「かつそれがどれだけレアなことなのか」ということしか知らなかった。


クロニクルに記されていたのは知ってたけど、とりあえずこいつはそれこそ幻獣を発見するような物だったし、色々な憶測が飛び交ってて、それでもってこの特定の現象はペリメーターゲート周辺にに現れて。。何ていうシステムだったか。うろ覚えだけど”アイアン”=アウアスタ?ってシステム内の。。?


アルシア・エルキン


”アイエン”=アウアスタね。


マターオール


そう。そしてそこはザ・フォージ(カルダリ領内)というとても賑やかなリージョンからシンク・レゾン(ガレンテ領内)に繋がるシステムでありーー


アルシア・エルキン


ーそのシステム内のペリメーターゲートにて起こるものであり、その反対ではないわね。(訳注:マターオールは現象がザ・フォージにあるペリメーター内のシンク・レゾンに続くアイエン=アウアスタゲートで起こると思っていた)


マターオール


ああ。そっちの方向か!


アルシア・エルキン


ええ。そしてクロニクルにもとある光に関する事が記されており、ーー興味のある視聴者にも該当のページ日本語翻訳版}を見せた方が良さそうね。


マターオール


そうだね。とにかく我々が知っている全ての事柄は、この現象はあるシステムの一方にのみ発生する、未だに何がトリガーとなって引き起こされるのか解明されていないとても珍しいものだということです。そしてそれを実際に見ることは、ー素晴らしい事なのでしょう。


その実装されてから10-15年間の中でほんの一握りの人しか見れなかった瞬間を、カティア氏の手で撮影された映像によって、我々は間もなく、初めて目の当たりにするのです。


カティア・セー


ああ。私が思うにそれが最後に観測されたのは、2014年にマーク726(Mark726、EVE Travelという先程の旅行記の原著者)がEVE Travelを執筆の傍ら挑戦した時に、誰かがタレコミした時で、、もちろん私も何年もの間何回も挑戦して来たけど、今週ようやく運が回って来たみたいだ。


マターオール


ええ。ところでカティア、少し我々に君がどの様にしてこの光を捉えたかの経緯を話してくれないかい? 君はそこで一体何をしていたのか、狙ってそこにいたのか、それとも全くの偶然で見つけたのかーー、それと我々がこの映像を観た後でみんなで君の功績を祝わせてくれ!そのためにみんなウズウズしてるんだ(笑)。


あっとゴメン。それで説明をお願いできるかな?


カティア・セー


いや~、アレは思い切り狙いに行ったもんさ(笑)。私は前々から「カティアが次に成すべき事は何か」を考えていたし、この子の壮大な旅が終わってから2年間休んでいたっていうのもあって、、もちろん別キャラでちょくちょくEVEを遊んでたっちゃ遊んでたけど、彼女の物語が一段落してから次の目標について考えていた。そしてEVE Travelみたいな事を今度はビデオを撮りながらやったらなかなか面白そうなんじゃないかって思って、そんな企画をしばらく温めていたんだ。


そして先週、3Dマウスを引っ張り出してから、、その、マウスの使い方を学ぼうと思ったんだ。それでまぁ、、どうせなら例のゲートに行ってカメラの操作を覚えてる合間についでにあの光出てきてくれないかな~って(笑)。


それで今週も時々ログインしてはカメラ回しながら3Dマウスの操作をあれこれ試行錯誤してたんだけど、あの時は丁度裏でマウス操作の解説ビデオを観ていた時かな?EVEのウィンドウを脇に避けて観ていたんだけど、そしたらいきなりその画面が思い切りピカッって光ったんだ。


私はまさにこう思ったね。「あ~。ちょっと待てよ。。?もしかしてコレが探してたやつなんじゃ。。?」ってね(笑)。


それから慌ててマウスを動かして、先週からの努力の成果を総動員するまで数秒間固まったままだったな。多分結構マシに撮れているとは思ってるけど、そこら辺の評価は君たちに任せるとするよ。


マターオール


ありがとう。では、実際に観てみましょう。この動画は素晴らしい光景を捉えた9分間の映像となります。その現象が一体どの様なものなのか、ゆっくりとご覧下さいーー。


(以下略)


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 この発見が明るみになった後、EVE Online運営における重鎮の一人であるCCP Fozzie氏はTwitter上でカティア・セー氏に賛辞を述べ、チルドレン・オブ・ライトをゲーム内に実装した当時のことを振り返り、この様に述べた。



「スターゲートの様な頻繁に通る場所にこういった希少な視覚効果を生み出す伝説的なギミックがあるというのはスゴく好みだ。惑星でよく似たオーラを見ることもあるけど、それらはそこら中で見ることの出来るもっと普遍的なものに過ぎない。いつかこういった類のものをもっと追加していけたらいいな。」


 そして一部のカプセラからのコメントに対しても、氏は以下の様に語っている。




「昔の自分の勝手な思い込みから、君たちが思っているよりこのギミックのトリガーが簡単に ”解ける” と勘違いさせてしまったようで申し訳ない。チルドレン・オブ・ライトのデザインを担当したスタッフ達からのコンセプトは ”まるで偶然に感じる様に” であって、そこについては彼らは間違いなく成功していると言えるでしょう。もし君たちが本当に見たいと思うのなら、少しでも該当エリアで普通にプレイするといいかもしれません。いつか必ず見れるハズです。」


 また、同氏はチルドレン・オブ・ライトに関するヒントをTwitter上で度々語っており、現在知られているヒントは以下の通りである。


今までカプセラから聞いてきた推論はどれも実際のトリガーよりも遥かに複雑である。(これが先程のコメントに繋がっている。)

トリガーにはPvEサイト内では割と当たり前な仕様が絡んでいる。

これを満たしても、さらにランダム性があるため確実に現れるわけではない。


 なお、本ヒントをEVEサミット中に聞き出したEVE Travelの原著者、Mark726氏はその後これらのヒントを元に再度解明に明け暮れたが、長期に渡る調査虚しく未だ真相にたどり着けておらず、「もし解明出来たら屋上から叫びてぇよ。」と後に発言している。






 いかがだったでしょうか。EVEにはこの様な謎に包まれたストーリーや設定が山程あり、チルドレン・オブ・ライトについて初めて知ったというカプセラも新規、古参に関わらず多いのではないでしょうか。筆者も始めてから4年目になってEVE Travelやクロニクル等EVEに関するストーリーを読み漁りはじめ、こんなものがあったなんてと驚きました。


 日本のカプセラの皆さんも、アイエン=アウアスタを訪れた際には是非一度足を止めてペリメーターのスターゲートを見てみてください。もしそこにチルドレン・オブ・ライトがあったのなら・・、光が消えてしまう前に(現れてから10分くらいで消えるらしい)Hypernetでタイタン宝くじを買うことを全力でオススメします笑



では皆さんも、fly safe o7


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