2021年2月28日日曜日

コラム:ちょっと変わった艦船デザインの話

 EVE Onlineは多種多様な船があることでも有名だ。ざっと300以上。中には色違いなだけだったり、細部がちょっと変わっただけだったりするものもあるが、どれも非常に特徴的で、かっこよかったり、ダサかったりする。これについてはどのカプセラも、自分の乗っている船は超かっこよく見えて、他の国の人が乗っている船は最高ダサく見えるのでそこはあえて触れない。あとカルダリ艦の昔のデザインの話もダメだ。ただでさえImperiumは世界中と敵対しているのだ。これ以上敵が増えてはかなわない。それどころか内紛の可能性すらある。そのため今回は、個別の艦船の特徴を取り上げて見ていこうと思うわけだ。

全ての部品には役割がある。そう自分に言い聞かせてから先に進もう。


さて、まずは基本から押さえておこう。4大国家の船をざっと眺めれば、それぞれが国ごとの特性をもとにデザインされていることがはっきりわかる。共通する特徴を押さえておくことで、ちょっと変わった艦船のデザインが際立つのだ。

アマー:金色(貴族的)。美しい模様。半面を覆う装甲と黒い内部構造。

カルダリ:灰色で質実剛健。シンプルな直線。

ガレンテ:緑青でシミック。生体のような曲線。

ミンマター:古き良き鉄錆の茶。何かを組み合わせている系。

他にも「アーマー防御の艦船は突起物が少なく、装甲でダメージを受ける形」「シールド防御の船はあちこち剥き出しだったり、突起物がいっぱい」というものもある。それぞれの防御の特性がよく出ている形だ。そして(このあたりからだいぶ怪しくなってくるが)センサーの違いというものがある。

ミンマター艦のこの部分が何かわかるだろうか?


ソーラーパネル?キャパシタの存在が疑問視されるミンマター艦は原子力(核分裂炉)で動いている。まさか太陽光をあてにはしまい。帆(Sail)だろうか?CCPの人からしてこう言うのだから帆っぽいデザインでつけてると言われたらそれまでなのだが、これの一番有力な役割は「光学センサー」である。同様にカルダリ艦に多くみられる以下の部品は「重力センサー」である・・・と思われている。


アマー艦にもよくついているから「電波センサー」も同じように艦船の外部に出す必要があるのか?まあこれについてはミンマター艦にもついているし、なんとも言えない部分だ。ターゲッティングに関する何かの役割を担っているのだろう。ガレンテ艦にはほとんどついておらず、探知技術の差は想像が膨らむ部分である。

ではこれは何なのだ?


上段が左からカタリスト、アルゴス。下段は左からドラグーン、そして特別版フリゲートのエシュロン。一目見るとわかる。人類にはおなじみ、レーダーこと電波探知機である。ぐるぐるとよく回る電探がついている艦船はこの4種のみだ。探査艦なのか?といえばそうではなく、特殊なボーナスがあるでもなく、電波センサーという共通点すらない。形すら統一されていない、これは何のためのものなのだろうか?面白いのはTech 2になると、ドラグーン型のポンティフェックス、アルゴス型のメイガスは回るところが増える。


カタリスト型のエリスに至っては、電探ですらなくなる。

探照灯だ。しかも回転ではなく、首振りになる。これが最新型の対ミンマターECMである。


装甲、センサー、動力炉。推進装置に攻撃システム。デザインは多々あれどそれらは特徴として表れている。そう信じるほど、国を跨いだ妙な共通点に幻惑されてしまう。


少し視点を変えよう。ミンマターにはバーストというフリゲートがある。探査型のフリゲートだ。誰もが一目見て思う「なんでこいつの先端は曲がった角材で繋がれているんだ。面白いデザインだな」。こいつの本当に面白い部分はそこではない。その折れ曲がった部分の下にある、ここだ。



この艦とTech 2のスカルペル(外科用メス)は、宇宙船にあるまじき「だらしなく垂れ下がったケーブル状の物体」を有する稀有な艦船である。構造上は十分に内蔵できる部分であるし、百歩譲ってもせめて構造に這わせるべきだろう。有り物のツギハギで飛んでいると揶揄され、歴史上それがまごうことなき真実であるミンマター艦の、もっともミンマター艦らしいところが出ているのがこのバースト型である。同じようなケーブル状の構造はOREのベンチャー型にも見ることができるが、こちらは採掘プラットフォームと本体を繋いでいるし、産業機械らしい風情が漂っている。



さて最後は、歴史と文化に絡む部分で面白い艦船に触れてみよう。船は一気に大型になり、アマーの大型艦載機母艦、イーオンの話だ。見てこれほど妙なデザインの船は他に無い。しかしそれには理由がある。このイーオンは元々アマーの移民船を基にしているのだ。非常に多くの人々と荷物を載せ、新天地を目指す船。アマーのデザインのすばらしさを信じたい人々は声高く叫ぶ。「イーオンは移民船を改造して作られた。移民船を半分削り、そこに艦載機プラットフォームやブリッジなどの戦闘機構を取り付けたのだ。」と。文化的にも非常に意義のある話だ・・・しかしこれには嘘がある。残念ながらイーオンの”移民船”部分は、左右対称ではないのだ。


これは前だけでなく、後ろもそうである。最初から歪んだ造形だった?アマーに限ってそれは無い。装甲版部分だけ新調したと考えるのもまた中途半端だ。そもそも移民船が、イーオンが最初からこの形だった(寄せ集めの造形)という可能性は非常に高い・・・のだが、アマーの人々はこれに納得しないだろう。浄化の炎を避ける道は、実はちゃんとある。イーオンの元となった移民船の姿が、実は双胴だったという線である。


アバドンっぽくもあるし、ビストワ―っぽくもある。残り半分は移民先で資材として使われたと考えたら、まあ納得のいく範囲なのではなかろうか?アマーの人々はこの説を心の支えにしてこれからも頑張ってほしいものである。


とまあ、いくつか触れたが、艦船のデザインは細部で見ても非常に面白い。中には仕様変更によってトマソン化した部品・・・などというものもある。これは機会があればまた触れていこう。

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