2020年7月24日金曜日

翻訳記事:EVE Vegas2019  「誰でもFCはできる!」 講演者 Greygal, Affirmative Part3/3


 「ローカルスパムフリート」、とりわけリメリックフリート。

 このフリートの最終目的、勝利条件は、ローカルチャットをメッセージで埋め尽くすこと。例えばリメリックやダジャレ、名言の引用、それをなるだけ多くのシステムのローカルチャットに拡散するの。まあ、ローカルには本当にたくさんの人がいるものね……。(訳注:どうやら講演会場にそのスパムメッセージを見た人がいた模様)Providenceに入ってからは好んでスパムメッセージを拡散させて、後で後悔したりしたわ。

 「カラオケフリート」……あなたが一番最初にFCやるとき、カラオケフリートを立ち上げちゃダメよ。けど、その後なら、このフリートを立ち上げてスカウト役に歌でも歌ってもらうの。そういうのも面白いものよ。

 「クソフィットフリート」自分が乗る船を、考えうる限り最悪のフィットにして、いくら稼げるか見てみるの。どのくらいキルをとれるか試すの。

 「盆栽フリート」もしあなたが、スカウト役から来る情報をどう整理して理解するかに手こずっているなら、このフリートはいい練習になるでしょう。「盆栽フリート」、ここでやることは、ゲートに向かって、ジャンプする。ゲートに向かって、ジャンプする。それで何が起きるか知っているのはスカウト役だけ。そうしてどういうトラブルにあうのか見てみるの。

 「エルマー・ファッドフリート」みんな喋り方をエルマー・ファッドみたいにするの。私も何度かやったけど、例えば(以下、エルマー・ファッドの物まねが挟まるが、内容の聞き取りは困難)。いまだにこれは下手なの。

 「パトカーフリート」全員コメットにスキンをつけて搭乗するのがこのフリート。



 こんな感じに、何か楽しいことを見つけて、やってみるの。
勝利条件は、楽しかったかどうか。
 決して全滅するとか誰を殺したとかじゃなくて。あなたが、そのフリートの勝利を定義するの。それを決めるのは、敵ではないし、キルボードでもない、あなたよ。だってあなたがFCなわけで、あなたが意思決定を下す人なんだから。





 さて、出航する前に準備しておきたいことがあります。それはあなた自身とスカウト役を、自分の使う通話アプリで主要な通話相手に設定しておくことです。それはteamspeakなりmumbleなりdiscordなりといった、どの通話アプリを使うにしてもです。スカウト役は必ず主要な通話相手に設定しておいてください。

 またオーバービューの設定を変更して、必要な情報だけが映るようにしてください。何もフリートメンバー全員をオーバービューに映す必要はありません。こういった事は、フリートに参加したことがあるならすでに知っているでしょうし、ここではおさらいする程度にとどめます。



 フリートを立ち上げてメンバーにフリートに入ってもらったら、次にフリートの構成をチェックします。これは恐らくEVEで最も使用頻度が低く、最も知名度の低いツールです。これまで何年も活発にFCをこなしてきた人でも、この「フリートの構成」という機能については全然知らなかったという人だっているくらいです。これは「フリート」ウィンドウを開いてフリートの設定画面を出したとき、左上の隅をクリックすると出てきます(訳注:日本語版では「フリートの構成」、英語版では「fleet composition」)。「フリートの構成」の画面では、メンバー全員の現在地や、どの船に乗っているか、そういった情報が毎分更新されていきます。なので誰かが「あと2ジャンプのところに居るよ」と言っているのに現在地がジタだったりすると、こいつ嘘ついてるなって分かりますし、フリゲートフリートだっていうのに味方にレイブンやドミニクが混ざっていないかどうか確認することができます。



 次はウォッチリストを作成します。もしフリートが15人以下の少人数ならメンバー全員をウォッチリストに放り込みますし、そうでないならスカウト役などを優先的にウォッチリストに入れます。常に完全なウォッチリストを持っておいてください。何故ならこれは、フリートの状態や位置を視覚的に把握するためのインジケーターになるからです。例えばゲートをくぐった先で、次のゲートへのアライン指示をとばすとします。もしフリートメンバーが50人いたとしたら、私のウォッチリストには15人ほどが登録されています。この15人全員がウォッチリストに現れて、体力バーが見える状態になれば「そろそろ全員アラインできたに違いない」と判断できるわけです。



 次に目的地を設定します。Dotlan、またはprint mapを開きます。



 委任、委任ですよ~、委任。仲間に役割を委任します。



メンバーと意思疎通をはかって、フリートの目的、勝利条件をしっかり共有しておきます。そうしたら、お決まりのあの指示を出します。EVEで最も頻繁に出される指示といえば、もちろん「ゲート前待機」「クローク維持」。あなたもゲート前に到着したら、死に急いで先走るんじゃないわよ~。こういう事は最近そんなに言わなくなったけど、Redemption Roadにいた頃は毎日言ってきかせたものです……「勝手にジャンプしたら、君はもうスカウトだ」。勝手にジャンプしたからには、あなたはそこのシステムを偵察するだけじゃなくて、その次に続く5つないし10のシステムについても偵察してもらいますよってこと。それと、おかしな話はあるもので、私の知る最も優秀なスカウト役の人たちが何を切っ掛けにスカウトを始めたかというと、FCの指示を無視してジャンプしてしまったことが始まりだったそうです。けど、もちろんゲートをくぐってすぐは、クローク状態を維持してください。

あなたがフリートメンバーをより育成して、どう動いてほしいか意思疎通するほど、メンバーはより上手くあなたと行動を共にしてくれるようになります。そしてあなた自身も共に成長します。メンバーがあなたの指示を聞き、行動してくれるようになることで、互いに信頼関係が築かれていくからです。そしていくらか安心感をもって臨めるようになります。





 いよいよ出航しましょう! EVEは出航しないで遊ぶことはできません。

 EVEプレイヤーは誰でもそれぞれ、自分のお決まりの画面配置というものをもっています。これは私が決まって使う画面配置です。

 ほぼ全てのFC、そして多くのフリートメンバーは、これらの画面を表示しておく必要があります。「フリートメンバーを除外したオーバービュー」、「Dスキャン画面」これは自分たちの置かれている状況を常に把握しておくために必要です。自分がフリートのどこに位置しているかや、ターゲットの位置を常に把握しておくことは重要です。ローカルチャットを他のチャット欄から切り離して開いておきます。CCPお願い、ローカルチャットはデフォルトで分けて表示されるようにしてちょうだい! こうやって表示しておくことは非常に重要なことですし、誰かにローカル監視役を任せてローカルの人数が急増する度に「ローカルが増えたよ!」って報告するよう委任された人もこれを表示しておいてください。ちなみにローカル監視にはちょっとしたテクニックがありまして、〔ローカルに居る〕フリートメンバーの誰か一人をクリックして「Ctrl+A」で全てを選択しておけば全員の名前がハイライトされるので、そこに新しく人が入ってくればその名前だけがハイライトされていないため、一目で誰がローカルに入ってきたのかが分かります。〔その他に表示しておくべき画面として〕「ウォッチリスト」、「フリートチャット」。これらが基本的にFCが表示しておくべき画面です。私ならこれに加えてフリート画面を表示しておきますが、今回はスライドでハイライトしませんでした。何故ならこれは別に表示しなくてもいいと言うFCも多いからです。私は開いておきますけどね。普段はこれを「履歴」画面の上に重ねて表示しておいて、例えばオングリッド上に駆逐艦やカタリストが突然現れたときに、それが不審者なのか回線落ちした味方なのかを判断するための記録にします。重ねて言うけど、私は普段NPSI(Not Purple Shoot It)のフリートで遊んでいるから、〔スタンディングが〕ブルーかどうかは見てないの。とにかく、私にとってはこの画面が必要だということです。





 さて、フリートは出航しました。次はどうしましょう?

 「フリートを先導せよ!」目的地がちゃんと設定されていることを今一度確かめたら、ブロードキャストを出します。私はブロードキャストが大好きです。目的地をブロードキャストしたり、アライン指示をブロードキャストしたり、ワープ、ジャンプ、ターゲット指示もブロードキャストします。ブロードキャストも非常に重要な機能のひとつです。EVEをプレイする私たちはそれぞれ違った訛りやアクセント、話し方を使いますし、異なる地域の異なる言語圏から同じゲームをプレイしています。たしかに英語はEVEで使われる主要な言語ではありますが、話し方の癖は違いますし、ここと別の州では話し方の癖が違うことがあります。私もとある州の人の話しを聞き取るのに苦労したことがありますし、他の人にとってもそうでしょう。指示をブロードキャストしてしまえば、誰にとってもずっと分かりやすいです。EVEのプレイヤーには英語を聞き取るのが苦手な人もいますが、彼らはFCのブロードキャストが大好きです。それに例えば、フリートのメンバーがもし奥さんないし旦那さんと口論していて全然話を聞いていなかったとして、「それで目的地ってどこだっけ?」って訊かれたときにも便利です。「ブロードキャスト履歴を見ろ」。



 スカウト役を派遣し、偵察情報を受け取ります。いいですか、スカウト役とよい関係をつくっておくと、あなたってすごくFCとして有能に見えるから。彼らは本当に全部仕事をやってくれるの。それで褒められたり称賛されるのは全部FCなの。だけど本当に頑張って働いているのはスカウト役よ。彼らはあなたの目であり手です。彼らは飛んでいった先でターゲットを補足してくれますし、フリートが来てキルをとるまで逃がさないように捕まえてくれます。そしてこれはフリートをどういうテンポで動かすといいかを学ぶよい機会です。フリートがどのくらいの早さで移動していて、スカウト役もまた移動していて、あなたの耳には「次のシステムは安全だ」と情報が届くから、フリートをゲートへとワープさせて、次のシステムにジャンプして、といった一連の動きを……この話はもうしたっけ? あらま、少し駆け足で話をしなくちゃいけないみたい。



 「フリートを動かし続けて、何かあったら決定せよ」

 さて、我々は出航しました。次はどうしましょう。

 フリートを動かす手順はたったこれだけです。「ターゲットを見つける」「ターゲットにタックルを仕掛ける」「ターゲットをキルする」「ターゲットの仲間が駆けつける前に逃げる」



 これが全て。フリートを動かす手順はたったこれだけです。

 さて、あなたは戦闘に直面しました。ターゲットを見つけました。攻撃すべきでしょうか?



まあ、それはローカルに何人いるのか、敵にロジはいるのか、他にもいろいろと判断材料はあるわけで、全部のことを心配していたら絶対に動けなくなります。意思決定のフローチャートはちょうどこの図のように展開し、それぞれの状況はものすごい早さで進んでいきます。ちなみにこのチャートは火星を植民地化するための百年計画です。

 これらは全て、考える必要はありません。

 戦闘すべきか否かを判断するのに、あなたが考えなきゃいけないのはこれだけです。

「奴らを一人でもキルできるか?」

 これだけが、戦闘に突入するかどうかを判断する上で考えるべきことです。奴らを一人でもキルできるでしょうか? 普段なら、フリートのスカウト役がその可否を教えてくれるでしょう。もし誰もキルできそうにないなら、戦闘はしないと判断するのです。彼らが何を持っていようが関係ない! 誰もキルできないなら関係ない話です。でも一人でもキルがとれそうなら、戦闘すべきです。何故ならもっと経験を積みたいわけで、戦闘から何かを学びたいわけです。回避した戦闘からは何も学ぶことができません。



 さて、「どれを優先的にターゲットにしようか?」

 困ったことにこれについてはRedditで山と議論されています。知っての通り、Ewarが先か、ロジ艦が先かという類の話です。私が思うにこれらは一切考える必要はありません。

優先攻撃目標としてターゲットするか否かを判断する上で考えるべきことは、これだけ。

「もうタックルしてたら、キルをとれ」

(会場からは失笑)



 その通り。もうタックルしちゃったんなら、キルをとれ。きっとスカウトやフリートメンバーには超能力級の直観力があって、どの船を最優先に攻撃すべきかをズバリ見抜いてタックルしたんでしょう。彼らを信じましょう。いずれにせよ、すでにタックルしちゃったんなら、そのキルをとりましょう。



 さて、次にFCが考えるべきことは、もちろん「どれを第二ターゲットにすべきか?」

 ちょっとこの辺りの話は飛ばします。だって考えられる? Lauren Creggはしゃべり過ぎよ。

 ターゲット選択をする上で最重要事項は「そいつをタックルしたのか?」です。もしタックルしていないなら、第一候補ではありません。では次のキルをとるためには、どいつを狙うべきでしょうか? どの船を次に沈めるべきでしょうか?

 その判断は全て4つのカテゴリに分かれます。



「キルをとりやすそうか?」「ビッグキルになるか?」「フリートに一番近いか?」「フリートにとって最も脅威になるか?」

 最優先ターゲットを攻撃している間にフィールドをよく見ておいて、「あいつ弱そうだ、次のターゲットはこれ」「あいつ墜とせばビックキルじゃん、次はあれ」「放っておくとやべー奴いるじゃん、次殺せ」「何でもいい、一番近くにいたから殺せ」といった具合に決めるの。

 第一、第二ターゲットに関係なく、この世に存在する全ての船、全ての潜在的ターゲットは、この4つのカテゴリのどれかに分類されます。なので、その船が何であるかは全く関係ありません。関係するのは、「キルをとりやすそうか?」「ビッグキルになるか?」「フリートに近いか?」「フリートの脅威になるか?」この4つだけです。



 「ターゲット指示を出すときの小ワザ」

 船の種類とパイロット名を言いましょう。どの順番で言っても構いませんが、指示は一貫していること、指示を繰り返すことが大事です。ですがおしゃべり過ぎてもいけません。少し手を止めてでも、情報を見逃さないようにしましょう。フリートには最優先ターゲットへの攻撃に集中してほしいけれども、同時に次の動きを準備しなければいけません。ここで少し、2013年に撮影した実際のビデオをお見せしたいと思います。



(以下、「ターゲット指示の実例」と字幕で書かれたビデオが再生される)

[全艦、「Flying Spaghetti Monster」に攻撃を集中、急いで。その次の目標は「Misery」、大急ぎで「Misery」を墜としましょう。優先目標「Misery」、優先目標「Misery」、優先目標オスプレイの「Misery」、「Misery」をキルせよ。第二目標はタイフーン海軍仕様の「Virgin」。全艦「Misery」に攻撃を集中、さっさと溶かしちゃいましょう。早く溶けろ、早く溶けろ、「Misery」め、墜ちろ墜ちろ墜ちろ。全艦「Misery」に攻撃を集中、「Misery」に攻撃を集中。そうしたら攻撃目標を「Virgin」に切り替える準備を。よし、攻撃目標切り替え、タイフーン「Virgin」が現在の優先目標、タイフーン「Virgin」が現在の攻撃目標。こいつは溶けるのが早いぞ。追加のバブルは不要、もう十分よ。残骸を回収次第、タイフーンが墜ち次第、バブルを出ます。赤十字(敵対NPC?)を攻撃するな、もっと出てくるかもしれないしね。残骸を回収次第、なるべく早くバブルを脱出します。よーし、「Virgin」撃墜、「Virgin」撃墜、全員バブルを脱出、バブルを脱出。]



 これは2013年の映像ではありますが、私はこのときのターゲット指示は具体例としてとても気に入っています。何故なら私はこのとき、フリート全員に優先目標に攻撃を集中させるよう指示を飛ばし続けていますが、その一方で次の攻撃目標を準備していますし、同時に脱出の準備もするよう指示を出しています。バブルを出るぞー、深入りするなよー、追加のバブルはもういらないよーって。あなたがターゲット指示を出すときに言うべきことはこれなんです。優先目標を繰り返すこと、優先目標に集中すること、次の攻撃目標を用意すること。けれど第二目標を伝えたら、必ず現在の優先目標を繰り返しましょう。でないと優先目標からターゲットを外して第二目標を攻撃し始める人がでるかもしれません。



 さて、最悪の事態に直面したときの最善のリアクションは「笑い」です。

 信じて。私はフリートがギャンクされたとき、いつも思わず笑っちゃうの。それから、ほとんど毎回同じことを言うことになるんだけど、「あらま、見てよこの残骸の山」って。

 これから見せる映像は、一年半前に立ち上げた新人プレイヤーフリートでのことだけど、えーっと……



(以下、「最悪の事態での笑い1」と字幕で書かれたビデオが再生される)

[男性:オングリッド上にサイノ

Greg:そうでしょうね

男性:(泣き声)

男性:からの、来ましたあなたのスーパーズ(笑)

Greg:来ましたあなたのスーパーズ(笑)

(スーパーズ:大型艦載機母艦(Super Carrier)の集団)

(ビデオでは、フリートメンバーが一同に混乱と狼狽の声をあげている)

Greg:もうやだ、こんなん完全に災害じゃん。

男性:ねえ、新人プレイヤーフリートがスーパーズにホットドロップ食らってるってマジ?

(講演会場からは爆笑の声)

Greg:(ひとしきり笑っている)よし、全員バブルを出ましょう、バブルを出ましょう。それはつまり宇宙空間をダブルクリックして、バブルを出るまで移動しましょう。

Greg:ローカルにいる人間、みんなこれ見て笑ってるわ。何て彼らは冴えてるんだって。

Greg:ちょっと待って、向こうスマートボム使ってないでしょうね。

(撮影者、スマートボムを食らい被撃墜)

Greg:(笑うしかないといった様子で笑っている)

Greg:奴らスマボを使っているわ。バブルを出ましょう、バブルを出ま……そして今度は私がタックルされてるわ]





 画面が真っ白になった彼は、まだEVEを始めてから二日だか二週間しか経っていなかったとフリートのみんなが言っていたわ。

 まあ、こんな感じに。もし物事が悪い方向に転がったら、最善ではないにしても、笑っておきましょう。さっきの映像からほんの一時間後の様子が、こちら。



(以下、「最悪の事態での笑い2」と字幕で書かれたビデオが再生される)

[男性:ゲート先に再びサイノ

Greg:そうよね、もちろんまたサイノが出るわよね。

Greg:構わず攻撃続行、移動を始めるわよ、バブル脱出のため移動開始、バブル脱出のため移動開始、バブル脱出、バブル脱出……はいまた来ました!

(ものすごい数の敵がホットドロップして再び目の前に登場)

Greg:第二ラウンド開始!

(講演会場、爆笑)

Greg:バブル脱出、バブル脱出、バブル脱出、これから私もフリートへワープしますけど……ギャー(爆笑)

Greg:もう信じらんない、見てよこれ!

(ここで撮影者、被撃墜)

男性:これ一体何人来てるんだろう

Greg:見ての通り、全員でしょうね]





 まあ、私はもう新人プレイヤーフリートがホットドロップを食らうなんていう事は、ここ数ヶ月一度もないんですけどね。ここ重要。(訳注:つい数カ月前、新人プレイヤーフリートで再びホットドロップを食らったらしい)だけど、私は「もうやだ、またこんな事になるなんて!」って笑ってる一方で、すぐに指示を出してなるべく多くの人が生き残れるように努めています。





 さて、「多くのFCが陥りがちな“罠”」についてです。

 後でこのスライドはツイッターか何かに投稿しておきますので、見たくなったら参照してください。

「情報過多、または分析硬直」、あるいは視野狭窄の罠。

 私たちFCはみんなこれを経験しますが、少なくとも複数キャラの同時操作はやめましょう。経験を積んだFCでさえもこの状況に陥ります。私自身もターゲット指示を出すことに集中しすぎるあまりに、自分が何も撃っていないことに気付かないことがあります。もしもちゃんと撃っていたら倍のキルがとれるでしょうに。そしておよそ半数の場合で、自分のフリートが壊滅していて自分が最後の一人だっていうことに気が付きません。何故なら私はターゲット指示を出すことにあまりに集中しているからです。これが視野狭窄の罠です。よくあることです。普通のことです。心配しなくても、上手くなっていきます。





 では、これまでの話をまとめましょう。

 FCとしてのあなたの仕事は意思決定です。

 あなたはダメじゃありません、発展途上です。

 フリートの動かし方で覚えるべきは、「出航すること」「ターゲットを見つけること」「ターゲットにタックルすること」「ターゲットをキルすること」「ターゲットの仲間が来る前に逃げること」、これが全てです。

 優先目標の指示は、「もうタックルしてたら、キルしろ」、その次は「キルをとりやすそうか」「フリートの脅威になるか」「ビッグキルになるか」「フリートに一番近いか」、あなたがどれを優先目標ないし第二優先にすべきかを考える上での判断材料はこれが全てです。





 では「どこでFCを練習したらいいのか?」についてです。

 ここでいくつかの組織をご紹介したいと思います。彼らはFCになりたい人、挑戦してみたい人を非常に歓迎しています。

 特に「Pandemic Horde」「Red vs. Blue」「Brave」といった組織です。ですがここでいう「誰でも歓迎!」というのはあくまでそう説明しているというだけなので、例えばあなたがEVEを始めて三日目でもうFCをやってみたいと言っているとしても、戦艦フリートのFCは任せてもらえないでしょう。

 これらのグループのどこかに所属してみてください。彼らは本当にFCを挑戦したいという人を歓迎してくれます。

 他にも「Redemption Road」や「Inspector fleet」といったNPSIグループや、多くの主要なアライアンスが新たなFCの育成をサポートしてくれます。そしてもちろん、あなた自身が所属している組織もそうでしょう。





 それではここに、これまで十数年間に起きた、全ての爆死や笑いに特別の謝意をあらわしたいと思います。

 あなた達に優先攻撃指示を飛ばし、数々の戦闘を引き起こしてきたことをとても誇らしく思います。あなた達は、私がログインする理由そのものです。ありがとうございました。



 このスライドは後でツイッターか何かに載せておきますので、飛ばしてしまった話とかをチェックしたい人は見ておいてください。







(以下、質疑応答が挟まるが、割愛)

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