新年早々のキープスター最終タイマーの攻撃失敗、これはPAPIの戦略に大きな影を落としている。どのような原因、どのような戦術戦略のミスがあったにしろ、結果的に彼らのタイタンを始めとする多くの主力艦がM2-XFE星系に取り残されているのだ。キープスター級シタデルを攻めている最中の出来事だ。つまり現場はキープスターの真下であり、Imperiumはそこに大量のバブルを撒いて24時間そこをキャンプしている。たまに出を間違った主力艦がポツンとログインし、艦隊によって瞬殺されているわけだ。正直、閉じ込められたキャラには同情を禁じ得ないのである。
しかしImperiumの戦場は何もM2-XFEだけではない。勢いが付いたのか、多くの艦隊が動き、あちこちで戦っている。その中でわりとホットな戦場になるのは、相手のステージング星系となっている最前線、つまりはGoonswarm Federationの本拠地である1DQ-Aの隣(文字通り、スターゲートによって隣接している)にあるT5ZI-S星系だ。ここはPAPI側のキープスター級シタデルが建造され、さらにはソティヨなどの補助的なストラクチャも設置され、前哨地の域を超えて完全に基地として機能している。その間にあるスターゲートは両側で常にゲートキャンプされ、両軍はスターゲートの両側で睨み合っている。そして今回のお題になる艦隊は、そんな相手のゲートキャンプに少人数で突っ込み、ぼんやりしている奴に喝を入れてくる艦隊だ。
ガレンテの要撃型フリゲート、エリーズ。バブル無効などの効果を持つものの1隻の戦闘能力は大したことがない。本来は偵察やタックラーなどに使用する船だが、それも20隻、30隻と集まれば立派な凶器になる。艦隊は大抵、その機動力を活かして出撃後に即スターゲートを通過し、近場にいた運の無い船をタコ殴りにするところから始まる。もちろん敵の艦隊と殴り合うことは不可能なのでその後即座に離脱する。星系内の座標を転々としつつ、コンバットプローブで標的の艦船を特定し、再度襲撃をかけるという形だ。現場の状況や艦船の配置を偵察と連携して一瞬で判断し、襲撃を成功させる・・・艦隊司令官の熟練の技が光る。
艦隊に参加するメンバーも呑気に艦隊司令官にくっついて飛んでいるだけでは居られない。要撃型フリゲートの移動はテンポがはやく、なおかつ精密さが求められる。クローク解除のタイミングをミスるだけで死ぬこともある。ワープアウト後は対象をターゲットしてワープ妨害とレールガンを起動、止まったままだと危険なので動き、距離が離れていればマイクロワープドライブを炊いて距離を詰めたりする。駆逐艦などが相手だと一瞬で相手が溶けたりするので食いっぱぐれないようにこれらの操作を素早く行う必要がある。オービットしていた場合は対象が撃破されると艦船があらぬ方向にぶっ飛びがちなのでそれを抑え、艦隊としてまとまることも重要だ。
さらには敵の迎撃艦への対応もある。相手もヌルセクの強豪アライアンス、中でも積極的にゲートキャンプをしているような猛者だ。当然、急な襲撃にも対応してくるし、回数を重ねるごとに様々な対抗策をとってくる。レギオンやトルネードによる狙撃、タイミングを合わせたボム。巡洋戦艦の艦隊が出て来たこともある。高速艦は捕まっても僚艦の方向に走っていくし、紙装甲のフリゲートにはTech 1の駆逐艦がいい距離にやってくるだけでもすさまじい脅威となる。そんな中で、一瞬で判断しなくてはならない。ワープアウトした後の目標と、周囲の迎撃艦の数や配置、こちらをターゲットして攻撃してくるかどうか。ターゲットされたとして「どのくらいまで耐えられるのか」。艦隊としてはある程度の損害は遊ぶための経費として割り切っており、個々の艦船の安全までは配慮しない。なので突っ込んだまま落ちてもよいのだが、ロスなど出さないにこしたことはないのである。ただし、可能な限り標的に損害を与え、撃墜する必要もある。ランディングした位置が悪くて駆逐艦に攻撃を受けるも、標的がその反対側に居たので艦隊に接近する形で振り切ったこともある。ボムは1発だけならギリギリ(フルHP→船体の半分くらい)耐えるので、飛んでくるボムを見ながら対象を撃ち続け、他の艦船からターゲットされないように目を光らせていたこともある。場合によっては1発撃ちながら即離脱することもある。もちろん逆に突っ込みすぎて死んだり、移動のためにマイクロワープドライブを動かしていたことでワープインが遅れ、攻撃に耐えられなかったこともある。
標的を撃墜した後、50km先(要撃型フリゲートならすぐの距離だ)にいる次の標的を狙うのか、それとも離脱するのか、その判断もある。もちろん艦隊司令官の判断になるわけだが、もし「やる」のであれば速やかに突っ込んで捕まえたい。周囲の敵艦の位置、逃げの可能性があるならマイクロワープドライブを炊いて大丈夫なのか、相手から撃たれる可能性、それらを判断しながら突っ込み、あるいは突っ込まない。
そんなやりとりを何度か繰り返し、食えるものを食ったら艦隊は満足して拠点に帰る。本拠地の隣がホットスポットだ。都会のコンビニよりも便利である。
本来であればどんな船でも遮蔽していなければ、遠くからワープしてくれば見える。要撃型フリゲートとはいえワープアウトするまでは丸見えであり、それを見て回避するのは本来容易いのだが・・・それでもこの方法で多くの船が落ちる。コンフェッサー、レギオン、サイノバル、ヴェドマック、バガボンド。小さいものではシュラッシャーやコーモラントから、大きいものではラトルスネーク、プラクシスまで。よくもまあ持ち込んだものだ。
ゲートキャンプは敵が来るまではわりと暇であり、動画でも見てるのかもしれない・・・30%くらいはNetflixが死因といっても過言でないだろう。逃げる相手も多いが、逃げない人は次までに何が悪かったか考えておいてほしいものである。
でないとまた負けますよ。ほないただきます。
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