2020年12月30日水曜日

出張!ONCBN従軍記 #9 壮絶な削りあい

デルヴが燃えているのと同様、TESTのエソテリアなども燃えている。クエリアス、キャッチ、ピリオド・ベイシス・・・なんだか、南西部のあたりは丸焼けという様相である。そんな中、Imperiumのケルベロス艦隊は戦闘の予感を胸に飛んだ。

速足でたどり着いたのはデルヴ内のすでに領有権を奪われた星系。敵のジャンプゲートが建設中であり、ケルベロス艦隊はそれを攻撃した。さすがにナメプである。TESTのアラズが浮いており、防衛艦隊のドロップからの艦隊戦か!?と身構えてはいたが、ジャンプゲートはあっさりと破壊された。


これで終わりかと思ったが、艦隊に遅れて参加した人が「遅かった?」と聞いたのに、即答で「No」である。前菜か。


そしてケルベロス艦隊はワープを繰り返し、今回の戦闘の舞台となったE-VKJV星系へとやってきた。ここはクエリアス・リージョンだが、デルヴに食い込む形で存在する飛び地だ。本拠地にも近い防衛の要衝、そのため早々に敵の手に落ちた星系である。今回Goonswarmはここに足掛かりとなるアシュトラハスを設置しようとしており、これは当然のように敵艦隊によって攻撃を受け、ケルベロス艦隊はその排除のために駆け付けたというわけだ。Panfamを中心とした混成ムニン艦隊。強敵である。駆け付け1発、良い位置からの狙撃に相手が引き、こちらが構造の直衛に入ったところで再度ランディングし攻撃してくるというお決まりのやりとりで戦闘が開始された。

ムニン艦隊はプロジェクタイルのボレーダメージが痛い。決まれば強襲型巡洋艦とて無事では済まない。ケルベロスはそれに対して射程距離で優越しているが、ミサイルが100kmを飛ぶのに時間がかかるという欠点を抱えている。それを踏まえて艦隊司令官がとった作戦は「引き撃ち」だった。ケルベロス艦隊はこちらのターゲット可能距離ギリギリのところを維持しながら、マイクロワープドライブを燃やして距離を取ったのである。明らかにケルベロスが優位な場であるが、ムニン艦隊はそれを追うしかないのだ。


ケルベロスが撃ったミサイルはのんびりと飛んでいるが、追いかけてくるムニン艦隊がそこに突っ込んで当たってくれるような状態。マイクロワープドライブを炊いているという点もあり、実質的な射程距離は非常に短い。追いかけてくるムニン艦隊は面白いように落ちた。しかしこちらも逃げ遅れた艦船が食われ、壮絶な削りあいになる。


敵と味方の残骸が艦隊のルートに沿って渦を巻き、敵艦隊の支援艦を一掃したケルベロス艦隊は指揮型巡洋戦艦に手をかけた。ムニン艦隊の要、情報戦コマンドリンクを積んだクレイモアだ。これがターゲット距離を伸ばしているので落とす、落とす、何隻も落とす。クレイモアですら、支援が追い付かずケルベロス艦隊のミサイルの集中で落ちていく。正直なんでこんなにクレイモアいるの、というくらい落とした(この時点で4か5隻くらい、最終的にこれらは15隻を超えた)。友軍のムニン艦隊も奮闘し、こちらを追う敵艦隊を叩く。

ある一点で敵艦隊が離脱すれば、ケルベロスや友軍艦隊はそれを追う。そしてまた引き撃ちをして敵艦隊を削っていく。しかし敵側もそれに対応して、ある時は至近距離にワープし、ある時は左右から挟み撃ちにしてケルベロス艦隊を追い詰めた。お互いにボロボロと船が落ちる。そしてその船はお互いのステージングから再度ジャンプブリッジを通って出撃してくるのだ。


増援のジャックドー艦隊がフォームアップした。この時点でわりと忘れがちではあるが、今回の目標は味方ストラクチャ―を設置させること。防衛戦である。こちらとやりあう傍らで敵艦隊は都度都度目標となるアシュトラハスにワープしては、ドローンでHPを削って行く。リペアタイマーは進んではいるが残りHPは3割もなく、遊撃する艦隊が必要だった。

ここで敵艦隊の動きが変わった。目標をケルベロス艦隊の迎撃から完全に切り替え、アシュトラハスの破壊に専念し始める。必然的にアシュトラハスの傍から離れず、ケルベロス艦隊の狙撃をもろにくらう形になるのだが、敵の司令官もさるものだ。おそらくこう指示が出た、というのは見ていればすぐにわかった。

「ターゲットされたら攻撃が来るので、即味方ストラクチャにワープせよ」

こちらのターゲット指示が出ても攻撃が到達する頃にはワープアウトしてしまうことが増え、ミサイルの攻撃は有効性を失いつつあった。それでも何隻かは落ちたが、それは淘汰である。攻撃を重ねるごとに指示は浸透し、相手はよく逃げた。ジャックドー艦隊はまだ来ない。ワンチャン、適当にターゲットしてやれば逃げるんじゃないかと思ってランダムターゲットしてみたら本当に逃げた奴もいたくらいである。結局、ダメージを抑えきれなかったストラクチャは落ちた。ジャックドー艦隊は来たが時すでに遅しである。

損害を重ねた敵艦隊はそれ以上の戦闘を放棄して引きあげ、ストラクチャ防衛戦は終わった。ケルベロス艦隊は敵艦隊が残したドローンと残骸を全て破壊し、帰路についたのだ。


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ワンショット、ワンキル。撃ち損ねたものもいるが、それでも100隻以上を撃った。これで損害額で負けていたら嘘だろう。たったアシュトラハス1基のために双方にこれだけの被害が出るのは、さすが戦略の要衝である。

しかし気になるのはやはり自領を荒らされ続けるTESTを始めとしたLegacy陣営の動きが鈍かったことだ。このままLegacyの離脱で鎮静化するのか、それともImperiumとLegacyが共倒れになり、長いPandafamの天下が来るのか。泥沼化したWWBⅡは、それでもまだ終わらない。

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