Header Art by Redline XIII 原文筆者:Emrys Alf
原文:https://imperium.news/an-eve-meet-virgins-evesterdam/
EVEのプレイ歴は十年になるが、東南アジアのジャングルに囲まれて生活しているせいか、EVEのイベントに参加してみたいと思ったことは一度もないし、興味もなかった。
ファンフェスタは確かに楽しいものかもしれない。 だけどバカみたいに遠い道のりを旅した果てに、苦労して会う人間が、みんな知らない人ときたらどうだろう。そうまでして飛び出そうとは思わなかった。
だけど二年前、かの悪の組織goonsに参加し、引き込まれるように巨大なファミリーの一員になってから、根本から考えが変わった。僕はゲームという枠組みをこえた何かに参加していると感じるようになったのだ。
前にもアライアンスの運営にたずさわったことはあったが、そのときは自分がEVEという世界の一部だなんて感じはしなかった。そう思うようになったのは、Goonswarmというコミュニティのおかげだった。
なので去年、僕は意を決してファンフェスタに飛びこもうと決心した。僕はこの目で、アライアンスの仲間を目撃しかった。そしてこの手で握手して、実在する人物と交流したかった。
だけど悲しいことに、諸事情あって機会は次の年に先送りになり、おまけにファンフェスタが中止したりして、僕の野望はEVEsterdamまでおあずけとなった。
そこにはコープで何年も交流してきたBobbins Laxtと奥さんも来る予定だった。いっしょに楽しい時間を過ごせるわけだ。
アライアンスに属してるということは、フォーラムを通してオススメの宿泊先を教わったり、当日誰が参加するのか、何が催されるのか、いろいろな予想が手元に届くのだ。
僕はそれらすべてをブックマークに保存した。そして準備の最終日、僕の実名のアナグラムになっている、ゲーム内の名前と、所属のコーポレーションとアライアンスの書かれたシャツを二枚手にして、準備は万端整った。木曜の夜、アムステルダム空港に到着し、そこでBobbinsと初対面した。
金曜日
だいぶ長時間、飛行機に揺られたうえに、時差ボケもしゃれにならないことは目に見えていたので、この日は一日空けておいて、体調を整えたりゆっくり休めるようにしてあった。事前にそう計画しておいて本当によかった。おまけに僕の他にも現地入りしていた気の早い連中と会うことができたし、Café Schuimでひらかれた前夜祭に参加することもできた。偶発的要因により、Imperial勢力は計画の遂行にテレグラムを用いることを選択した。最初のうち、僕やアライアンスの仲間たちは当日が待ちきれなくて迷惑メールみたくメッセージを大量に送りまくっていた。現地の天気について写真をとったし、その日あったことから、何を話したかまで一斉送信した。だがその日の夕方、僕らはこの手にテレグラムがあることが、どのような結末に至るかを目撃した。
夢が叶ったのだ! ほんの少しまえまで、誰がどういう顔だか知らなかったというのに、テレグラムが僕らを引き合わせてくれた! セントラル駅の外では何千人というひとごみが行き交っていたが、僕らは間違うことなく互いを見つけあうことができた。
最初、goonのメンバーが僕を見つけてくれて、後から何人か合流してメンバーは五人だった。運がいいことに、その一人がDirk Stetilleだった。僕らはEVEプレイヤーらしく、彼をFC(指揮官)に任命して、ぶらぶらと目的もなく行動した。それまで見ず知らずだった者同士が、ゲームを通して、アプリを通して、そして一緒に楽しみたいという熱意が引きよせあって対面を果たすというのは最高の体験だった。
会場につくと、そこには大勢の人がいて、誰もが笑顔だった。みんなEVEプレイヤーとみて間違いない。……だが一人も顔がわからなかった。僕はでかい水槽に放り込まれた小魚のような、ものすごい孤立感をかんじた。
だから僕はとにかく彼らに声をかけてまわって、当初の目的を果たすことにした。手をとりあって握手して、目と目をあわせて話をして、きみはどんなEVEプレイヤーなのか、どこのアライアンスに入って宇宙を飛び回っているのかたずねた。
三十分もすると、孤立感は消えていた。そして僕も巨大なコミュニティの一員だという実感がよみがえった。Goonsの人もいたし、Init、NC、Horde、PLの人もいた。
それにFraternityのやつも。敵対勢力の人との間に、同じEVEを遊ぶ者同士、友情が芽生えていた。そして僕らはここに来て本当によかったと思った。
前夜祭は最高だった。僕らは夜がふけるまで楽しみまくって、帰りはfleet(艦隊行動)を組んでホテルに戻った。本日の任務は万事達成された。
僕はEVEsterdamの最高のスタートを切った。そして大切なつながりをかみしめた。
土曜日
参加登録は簡単に終わり、ついでに大量の戦利品をもらった。そこには三百人以上のEVE中毒者が、じりじりしてオープニングセレモニーを待っていた。なかにはすでにお酒がはいってる人もいたが、多くは外の過ごしやすい天気を楽しんだり、アムステルダムの有名な場所について話しあって期待をふくらませていた。開始時間の遅れはほんの数分だったが、会場は興奮と熱気で爆発寸前だった。
そしてついに、EVEsterdamの幕が開いた。掲げられたイベントタグには僕らの名前が大きく刻まれ、所属のコーポやアライアンスの字はいくらか小さめに書かれていた。みんな一斉につめかけてそれを読み上げ、自分の仲間もしくは仲間の仇がいないか探した。
そのあと、劇場へと移動になり、僕らはオープニングプレゼンテーションを聞くべく席についた。会場はEVEsterdamが正式に開催された喜びに満ちていた。
その日の最後のプレゼンテーションが終わると、僕らはレストランへ移動になり、そこではImperial勢力の支配におかれたディナーが待ち構えていた。
フタをあけると、豪華なアルゼンチン産ステーキが出迎えてくれた(アムステルダムのいたるところでそのステーキハウスがあるが、理由は知らない)。
レストランは会場から少し歩く必要があったが、ご馳走は最高だったし、何から何までけちのつけようがなかった。それにディナーのおかげで、この大勢のカプセラたちの中からImperiumの連中を見つけ出すことができた。
Dirk氏の勇敢な行動により粋なディナーがふるまわれたことを、心から感謝したい。
まあ運がいいことに、僕らは領収書だけ彼に残してとんずらする食い逃げ詐欺をはたらかなかったので彼は命拾いしたわけだ。
ディナーが終わると、次はパーティが企画されていた。なのでみんなそれぞれ劇場へと戻ってきた。実は参加登録のときにもらった戦利品の中には、何枚かドリンクチケットが入っていた。それはみんな、ちょうど欲しいところだった。酒が回れば舌も回るとばかりに、パーティはまさしく円滑な交流の場になった。
僕らはもみくちゃになって色んな人と話をした。中にはゲームに戻ったら取引をしないかと、ボムを売りつけてくる人もいた。自分のアライアンス/コーポに入らないかと勧誘活動している人はかなり多かった。そこでCCP Guard、Dorpamine、FozzieやBurgerの方と会う機会に恵まれたことは大変光栄なことだった。
結局パーティがお開きになるまで僕らは楽しみ尽くし、帰りはUberを利用して車を調達し、fleetを組んでホテルに向かい、そこでさらにもう一杯としゃれこんだ。ベッドに入る頃には大満足で目を閉じた。ほんとうに素晴らしい一日だった。はるばるここへ来て本当によかったと幸せな気持ちだった。
日曜日
予定では、最初の講演はEVE/ゲームの依存性についてなはずだったが、僕はそんなに興味がなかった(一日に三十以上のアカウントが八時間以上にわたって話すのだ)。
大変残念なことに、ぎりぎりになってこの講演はキャンセルになってしまった。
発表者がEVEに戻ってしまったために出席できなかったとの噂だ。その代わりにその時間はパネルディスカッションの枠になり、ゲームにまつわる都市伝説がテーマになった。
さらに興味がなかった。なので僕は遅めに出席した。二番目の講演はCCP Ghost氏によるものだった。彼は僕たちの顔をのぞきこみ、ひとりひとりに目をおとした。なんてこった。彼はここ数年表舞台に登場した大物人物の中で最高の有名人だ。 (https://www.twitch.tv/videos/400419490?t=01h39m20s, it starts at 1:42:30)これは全く予想していなかった。そして彼の雄弁な語りと慧眼な視点に始終圧倒された。
この日一日の中で、クロージングセレモニーは甘くもほろ苦いときとなった。はじめ、終わりの合図とともにEVEsterdamの閉幕が告げられ、その合図はさらに続き、これが彼らにとって本当の別れの挨拶なのだと、CCP Guard一同から最後の信号が送られた。
これまで何年にも渡って、僕は彼らの配信するstreamや動画を見て、その活動を尊敬してきた。そして今、彼らは新たな旅路へと足を踏み出していく。最後の見送りは、涙をこらえることができなかった。EVEプレイヤーの僕らはみんな、彼らを忘れないだろう。最大級の称賛をもって、これまでの活動を祝福したい。
週末を終えるにあたって、港にはクルーザーが一隻、我らのガーディアンのために用意されていた。ついさっき友達になったばかりだが、お別れを言う機会はこれが最後だった。アライアンスの旗を借りて悪ふざけをするチャンスもこれが最後だった。
CCP Guardの彼らの活動がどれだけありがたかったか、伝えるチャンスはこれが最後だった。最後は笑顔で見送った。次は来年の、アイスランドでまた会おうと約束した。
次の日の僕はといえば、ホテルをチェックアウトして空港に向かい、帰航の途につきながら、複雑な気持ちでいた。これで祭りは全部終わってしまったとものすごく悲しい反面、出会った人たちのことを思い出すと胸の奥があたたかくなった。EVEでまた会いたいと強く思ったし、これから毎年イベントがあるごとに再会したいと願った。
おわりに
今回のイベントにあたりDirk Stetille氏が素晴らしいリーダーシップでもって引っ張ってもらったこと、さまざまに助けられたり笑わせてもらったことに感謝したい。 Anne,Deirdraをはじめ、サポートチームやCCP開発陣の皆さんに、EVEsterdamにとんでもないサプライズを用意してくださったことを重ねてお礼したい。そして何より、これまで準備を進めてきたCCP Guardに一番の感謝を送りたい。そんなわけで……もし君が何かイベントに参加してみようかなと思っているなら、思うだけじゃダメだ、やるんだ!君はきっと、僕ら全員がコミュニティの一員なんだという意味を実感するだろう。
Imperium, PanFam, あるいは違うアライアンスかもしれないが、僕らはみんなEVEをプレイし、そして愛している。
EVE中毒の仲間に会って、むちゃくちゃ楽しい時間を過ごすんだ。
次は二〇二〇年四月、アイスランドで会おう!
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■完走した感想
後半集中力切れてガバ訳がさらにガバいことになったのはわかってるんだ。
EVEの勢力図ちゃんとわかってないからそこらへんで誤訳がありそうで、不安がつのる(不安がつのる)。
あたまいいひと誤訳あったらおせーてください( ・p・)
いかんそろそろ足がしびれてきた。
日本語翻訳:渋丸