2025年6月1日日曜日

翻訳記事:M2-XFEでの虐殺記念碑

(原文:EVE Travel - Massacres at M2-XFE Monument)


優美なカーブを描くM2-XFEの記念碑


以前も話したことがあるが、私が愛しているのは四大国やCONCORDを取り巻く政治ドラマである。その一方で、カプセラたちが築いた帝国については、もはや意識の片隅にすら留めてこなかった。


こうしたヌルセクの巨大勢力たちは、ありとあらゆる協調、団結、戦争、そして裏切りを繰り返し、『その界隈』では星々をまたいで話の種となっている。カプセラたちは、今日はたとえ味方だとしても、ある日突然、起こるべくして起きた裏切りをきっかけに、翌日には無慈悲に潰し合うことになるかも分からない。


こうした内戦や戦争は、待てど暮せど、終わりが来たという知らせは来ない。しかしその混沌こそが、パイロットをアライアンスに繋ぎとめるコンテンツになるのだから、組織においては重要らしい。もっとも、その政治ドラマを追いかけ続けるのは、ほとほと骨が折れるものだ。



モニュメントの近影


とはいえ、こんな私にさえも届いている知らせがある。ヌルセキュリティを飲み込み、果てしなく続く戦争――その最新章が、すでに火蓋を切っている。


それはひとえに、私が長らく購読しているカプセラが報じた、優れた記事のおかげでもある。それと同時に、ヌルアライアンスたちが示した、異様な熱気のせいでもあった。彼らはNew Eden史上、最大の会戦を起こしたかと思えば、すぐさま“記録更新”とやらに向けて決意を固めたようだ。


今回の戦争も、まさに同様の記録更新劇が繰り返された。要点だけを簡単に述べるが――騒動の渦中には、またしてもインペリウム(旧Goonswarm Coalition)の姿がある。これと対峙しているのは、PAPIあるいはPandaFamと呼ばれるアライアンス連合である。


この戦争は、現在、二年目に突入しているが、戦況はやや膠着しているようだ。しかし、戦局が活発に動いていた頃、M2-XFEでは両者の命運をかけた大規模な戦闘が幾度となく繰り広げられた。このシステムで最終決戦が始まったYC123年初頭までに――20,000隻以上の艦船が灰に帰し、450隻を超えるタイタンが沈んだ。


そんな中、M2-XFEを舞台にした宇宙規模の大戦――その中でも、New Eden史上最大規模となった例の激戦――に対して、「天上の方々」は、とある決断を下した。この星系で失われた、無数の命と艦にふさわしい記念碑を建てるべきだと判断したのだ。(もっとも、最近の戦局を見るかぎり、「史上最大規模」という記録も、そうそう長く続くとは思えない)

そして、記念碑の制作を任された彫刻家たちは……いつものことながら、期待以上の仕事で応えてみせた。


この戦いの全貌を語ろうにも、私の力ではどう言い尽くしたらいいやら分からない。代わりにAuraによる碑文解析をご紹介したい。私よりもはるかに的確に、激戦の全容を描き出してくれている。





YC122年末からYC123年初頭、キープスター級シタデルを巡る全面衝突が勃発した。当時、その会戦はNew Eden史上、最も激しく、最も重い犠牲をともなった戦いとして記録された。この記念碑は、当時の会戦に参加した、数千ものカプセラを称えて建てられたものである。


YC122年、New Edenの南部および西部に位置するヌルセキュリティ宙域は、『The Imperium』と『PAPI』と呼ばれるカプセラ連合同士の大規模な対立に揺れていた。

同年末、戦争の主戦場はデルヴリージョンに移行。PAPI連合軍は、インペリウムの本拠地へと侵攻を本格化させた。


10月、PAPIはFWST-8システムにて、橋頭堡――攻撃の足がかりとなる拠点――を確保する作戦を試みた。これにより、大規模な交戦が勃発。この戦いは、当時としては未曾有の激戦として記録された。


しかし――その記録が保たれたのは、わずか3か月にも満たなかった。

 



12月末、デルヴでの戦闘は、M2-XFEシステムに焦点が移った。PAPI連合はこの地に集結し、インペリウムが設置したキープスターを破壊するべく、執拗な攻防戦が始まった。


YC122年12月30〜31日、キープスターのアーマータイマーを巡り、最初の全面衝突が勃発。戦場には、両陣営を合わせて5,158名のパイロットが集結した。双方からスーパーキャピタル級の艦隊が投入され、シタデル周辺では次々と船が爆発を繰り返した。両陣営の戦力は、ほぼ拮抗していた。

一夜明け、戦火が晴れたとき――カプセラ艦3,404隻が沈没し、そのうちタイタン級は257隻が撃墜されたことが明らかになった。被害総額は、両陣営あわせて29 Trillion ISKを上回った。

 


 

数日後、第二次会戦には、さらに多くのカプセラが戦場に駆けつけようと試みた。その結果、かの悪名高い一幕を迎えることとなる。


YC123年1月3日、この日、M2-XFEにはEVE Onlineの歴史上、最多となる6,739名のパイロットが同システムに参戦した。これに加え、数千のカプセラがジャンプゲートをくぐろうと殺到した。

これほど前例のない規模で、時空を歪めるワープドライブ搭載艦が密集したことで、システムそのものが大きく軋んだ。時空間異常が多発し、宇宙全体が悲鳴をあげるほどの過負荷が生じたのだ。


この時空間異常により、M2-XFEにいたすべての艦船は、予想外の混乱に陥った。しかし、防衛側のインペリウムは、比較的軽微な被害ですんだ。彼らは幸いなことに、PAPI艦隊よりも先に現地に到着していたのである。最も激しく時空間異常が起きた時間帯に、ジャンプドライブやスターゲートを使用する必要がなかったのだ。


結果として、インペリウムは大きな勝利を収めた。

攻撃側は、ジャンプゲートで混乱地帯に突入したものの、彼らの多くは進入直後に迎撃され、甚大な被害を被った。さらにはインペリウム軍の封鎖により、生き延びた船艦の多くがシステム内に囚われることとなった。


M2-XFEのキープスターは、このとき、かろうじて命脈を保ったのである。

 


 

第二次会戦の後、インペリウムはシステム内に移動式ワープ妨害機を展開し、徹底的な哨戒行動を開始した。当該システム内に釘付けにしたPAPI陣営のスーパーキャピタル艦を一隻でも多く足止めするためであり、それによって戦禍に見舞われたデルヴリージョンにおいて、戦略的なアドバンテージを得るためである。


PAPI側がスーパーキャピタル艦を救出するべく作戦を繰り返す一方で、システム内の他の構造物を巡り、両陣営の争いは続いた。

YC123年1月27日、本格的な救出作戦が敢行され、一部の艦はインペリウムの封鎖を突破した。この戦闘は、キャピタル艦およそ450隻、タイタン級6隻が犠牲となる凄惨な戦いであった。


2月1日、PAPI陣営はNJU-QVコンステレーション全域にわたり、数千人規模の大規模な作戦を展開し、M2-XFEのインフラストラクチャー・ハブ(IHUB)の掌握に成功した。この成功を足がかりに、PAPIはゆるやかに次の段階――テネブレックス・サイノジャマーの稼働に向けた地盤づくりを進めていく。ストラクチャが設置されれば、インペリウムの防衛軍はシステムに戦力を送り込むことが難しくなる。(訳注:テネブレックス・サイノジャマーとは、ストラクチャの一種であり、起動することで、システム内でサイノシュラルフィールドが展開不可となる妨害フィールドを発生させる)


そしてYC123年3月7日――PAPIのサイノジャマーがオンライン状態に入った。これを受け、インペリウム陣営は戦力の大部分をM2-XFEから撤退させ、取り残されていたPAPIのキャピタル艦は、ようやくM2-XFEから解放された。


そのわずか5日後――YC123年3月12日。

あらゆる流血の原点となったM2-XFEのキープスターが、PAPIの手により、破壊された。

 



総括すると、M2-XFEを舞台にして巻き起こった戦闘は――YC122年末からYC123年初頭にかけて続き、20,000隻を超える艦、450隻以上のタイタン級が犠牲となった。

第一次会戦は、一度の戦闘における船の損害額が、New Eden史上最高額を更新した。

第二次会戦は、FWST-8における記録を塗り替え、同一システムにおけるカプセラの参加人数としては、過去最高規模の戦闘となった。


二ヶ月以上にわたる激戦の果てに、戦禍の火種となったキープスターは破壊され、インペリウムの艦隊は、ほど近い本拠地である1DQ1-Aへと戦力を再集結させている。


本記念碑が建設された現時点において、PAPIとImperiumはさらに大規模な紛争を繰り広げている。

この対立が最終的にどのような形で終結するのかは――神のみぞ知るところであろう。



タワーの頂点から昇る日の出




……ふう。

この記念碑そのものが、まさに息を呑むような美しさである。

全体の構造は、漆黒の輝きを帯びた黒曜石のような石材によって築かれている。

中央部には、湾曲しながら絡み合う塔が優美な弧を描きつつ、放射状に立ち並ぶ。その佇まいは、まるで黒曜石の大聖堂に設えられた巨大なパイプオルガンのような風格を漂わせている。

構造の中心からは、脈打つように青白い光が放たれ、それが外縁へ向かって静かに広がっていた。


オブジェの端へと目をすべらせると、塔群が次第に低くなっていくにつれ、新たな、平坦な構造体が外縁から張り出し、やがて両端に向けて鋭く尖っていく。

もしも中心部が、哀調を帯びた旋律を奏でる荘厳なオルガンだとするならば――その外郭は、まさに今、羽を広げ、獲物に襲いかからんとする猛禽の姿だ。



オーブからほとばしるエネルギーの近影


この記念碑の中央に据えられているのは、ひと目見ただけでは、ただ青白いエネルギーがはじける球体のように見える構造物だ。


だが側面から眺めてみたとき、その形が実は涙滴状であることに気づかされた。

鋭く尖った先端が外殻構造へと滑らかに接続され、内部では無数の光が渦を巻くようにして終わりなく流動している。


おそらくこれは、あの戦いで解き放たれた時空を軋ませるほどのエネルギーを象徴したものなのか――あるいはM2-XFEに開いた裂け目の、ほんの一片でもこの球体に封じ込めた、という表現なのかもしれない。

いや、ひょっとしたら……ただ単純に「格好良いから」という理由で選ばれた意匠なのかも分からない。

正直に言えば、私は芸術家の意図を読み解くのが、昔からあまり得意ではないのだ。



記念碑は太陽の番兵であるかのように佇んでいる


私は、かなりの時間をかけて、この記念碑をあらゆる角度から眺めていた。


優美に湾曲する建築と、ただただ圧倒される荘厳さ――この場に立ってみると、その美しさに息を呑まずにはいられない。


読者の中には、先日までの私のように、「NC」と「NCdot」が全くの別物であると知らない方もいるだろう。さらには「NCdot」と「NC.」の区別など、どうでもいいと思われる方もいるかもしれない。たとえそうだとしても――実際に足を運んで、この光景を目の当たりにしてみてはいかがだろうか。


New Edenに刻まれてきたカプセラの歴史は、それを詳しく知らずとも、こうして立ち現れる記念碑を前にすれば、確かに感じ取ることができる。

果てしない抗争の果てに生まれた、荘厳で壮絶な造形の数々――。




この世において、血と鉄の匂いにまみれた戦争ほど美しいものは、そうそうないのかもしれない。









基本情報:

  • 名所: M2-XFEでの虐殺記念碑
  • システム: M2-XFE
  • セキュリティステータス: 0.0
  • リージョン: デルヴ(Delve)

  • 潜在的な危険:
    M2-XFEは0.0宙域の奥深くに位置しており、複数の異なるアライアンスの領域を経由する必要があります。彼らは「青(友好関係)以外は撃つ(Not Blue, Shoot It)」のプロトコルを採用している可能性があります。
    0.0宙域から帝国領域へ移動する際には、ゲートキャンプ(ワープ妨害バブルを含む)が頻繁に確認されており、その他のゲートにも設置されていることがあります。
    慎重に行動することを推奨します。






翻訳:渋丸(4bumar Sarain)

2025年3月5日水曜日

翻訳記事:C-J6MT戦争の歴史記念碑

 (原文:https://evetravel.wordpress.com/2021/09/12/a-history-of-war/


奇妙な形をした戦争の歴史記念碑
 率直に言うと、私はヌルセキュリティ(Null-Sec)の歴史に精通しているわけではない。もちろん、著名なコーポレーションやアライアンス、CEOたちの逸話を通じて、ある程度の歴史を語ることはできる。しかし、正直なところ、ヌルセキュリティで繰り広げられる争いには、あまり興味が湧かないのだ。こればかりは申し訳なく思う。すでに優れた歴史書は存在するので、詳細を知りたい方はそちらを参考にしていただきたい。

 読者の中には、まだ気付いてない方もいるだろうが――私が興味を抱く分野は狭い。しかし、それでもなお食べ尽くせないほどの歴史が、ニューエデン(New Eden)には広がっている。




逆光で見ると、記念碑の内部が赤く輝いているのが
はっきり見えるだろう。
 ところが、ヌルセキュリティの歴史に深入りするつもりはなかったが、その決意を曲げざるを得ない瞬間があった。例えば、近年建造されたモニュメントを取材するため、M2-XFEに向かう途中、思いがけず興味を惹かれるものを発見したのだ。実際、あれを見つけたのは幸運だった。


 私はヌルでの航行がまったくの素人というわけではない。ここでは油断は禁物だ。建造物に気を取られている間に、敵対的なカプセラが潜んでいるかもしれない。しかし、そのときだけは状況が違った。C-J6MT星系にジャンプした瞬間、私は警戒を解き、目の前に現れたものに心を奪われた。


 C-J6MTは、インスマターに入って数ジャンプほど進んだ場所にある星系である。Etherium ReachやScalding Passとの境界からも、そう遠くはない。New Edenの戦史に詳しくない私にとって、特に意識する星系ではなかった――少なくとも、その瞬間までは。




アイソメトリックに見てみると
独特の扇状のものや柱が確認できる。
 78-0R6側のゲートから次のゲートへとワープを開始した瞬間、Scientiaのセンサーに思いがけないものが映った。しかし、ありがたいかなワープ航行が開始され、例のものは瞬く間に視界から消え去ってしまった。面倒なことになった。ワープに突入すると、途中で止めることはできない。やむを得ず、目的地に到達した後、すぐに引き返した。クロークを展開し、再び78-0R6ゲートへ向かった。自分が何を見逃したのか、確かめるために。


 その地点に向かう途中、ふと疑問が浮かんだ。

「ここには、何か語るべき歴史があるのだろうか?」
「なぜ、この宙域に記念碑が建てられたのか?」



 だが、その答えはすぐには得られなかった。



記念碑の側面図。背景には星雲が広がっている。
 ワープが完了すると、目の前に巨大な記念碑が現れた。赤みを帯びた石造りで、全長数十キロメートルもの高さを誇る。78-0R6ゲートから数百キロ離れた場所に位置し、その岩肌はまるで火山岩を削り出したような質感だった。

 その表面には溶岩のように脈打つ赤い輝きが灯っていた。Moleaにある「堕ちたカプセラの慰霊碑」と似たエフェクトだが、こちらのほうがやや明るい色合いだった。内部から脈打つ赤い光がこぼれ出し、まるで煮えたぎる溶岩が滲み出ているかのようだった。


 記念碑には、「C-J6MT」 の文字が巨大なフォントで刻まれていた。愛船 Professor Science と並ぶほどのサイズの文字だ。その周囲には、扇状の構造物や突起が無数に突き出ている。

 Auraに解析を依頼したところ、このモニュメントの正式名称は 「C-J6MT戦争の歴史記念碑」 だった。


 しかしこの建設者たちは、どうやら皮肉について一家言あるらしい。

 なぜなら、どれだけモニュメントをスキャンしても――そこに刻まれてあるべき歴史は、何一つ語られてなかったのだから。



C-J6MTにおける悪名高き激戦、および、その戦列に加わり、剣を交え、鍔を競り合ったすべての者たちを称えて。

(Monument honoring the notorious sieges and violent battles in C-J6MT and all those involved or impacted by these events.)



 これは……大いに役立つ解説じゃないか。

C-J6MTは、ニューエデンの歴史において重要な役割を果たしてきた。

 どうやら私は、最近の建造物に慣れすぎていた。近年建造された記念碑なら、その歴史や背景が詳細に記されているものだ。しかし、この碑文はどうだろう。C-J6MTで起きた戦いが、ニューエデンの歴史にどのような意味を与えたのか、何も知りようがない。



 幸いにも、GalNetやその他の情報源を調査したところ、C-J6MTの歴史を理解するための手がかりが得られた。



 事件はYC108年まで遡る

 この地は、レッドアライアンス(Red Alliance)が最終決戦を迎えた古戦場だった。



記念碑の外壁に刻まれた風化の跡に注目。
遠方には、78-0R6へのゲートが赤く輝いているのが見える。

 YC105年、CONCORDが独立カプセラの活動を承認すると、レッドアライアンスは急速に勢力を拡大し、ヌルセキュリティの広大な領域を掌握した。しかし、その急成長は多くの敵を生み、「南部連合(Coalition of the South)」と呼ばれる強大な対抗勢力が結成された。

 支配地域を広げすぎたレッドアライアンスは、次第に防衛が困難になり、圧倒的な敵軍に追い詰められていった。ゲリラ戦術で戦線を維持しつつも、いずれ消耗戦では生き残れないことを悟った彼らは、戦況を覆す決戦の場を求めた。そして、最後の砦として選ばれたのが C-J6MT だった。

 ここに拠点を築いたレッドアライアンスは、南部連合の包囲を迎え撃つ準備を整えた。

 そして、ついに決戦の火蓋が切って落とされた。


 戦力比は4対1――圧倒的な劣勢だった。しかし、背水の陣を敷いたレッドアライアンスは、決して屈しなかった。わずか3日間の戦いであったが、彼らは南部連合の猛攻を食い止め、存亡の危機を脱した。



この遠景のショットでは、記念碑が星を背景に小さなシルエットとして映し出されている。

 その後もC-J6MTは、レッドアライアンスとその分派にとって象徴的な地となった。その後、数多くの戦いがこの宙域で繰り広げられたが、やはり最も象徴的なものは、あの包囲戦だったのだろう。

 劣勢を覆し、領土を防衛し抜いた戦歴は、パイロットたちとこの星系の間に、単なる所有権を超えた精神的な結びつきを生み出した。時が経ち、所有者が変わろうとも、この星系を支配する者たちは、ここで戦った者たちの意志を受け継ぎ、「この地を守り抜く」との決意を新たにしてきた。



 この記念碑を後にする際、私は自らの無知を恥じた。レッドアライアンスの包囲戦の存在は知っていた。だが、その戦場が、今まさに自分がいるこの静かな宙域だったとは思いもしなかった。



 今、改めてヌルの歴史を振り返る時が来たのかもしれない。

 この無法地帯に築き上げられた帝国を。その衝突によって生み出された、数多くのドラマを……。





基本情報:

  • 名所: C-J6MT戦争の歴史記念碑
  • システム: C-J6MT
  • セキュリティステータス: 0.0
  • リージョン: Insmother
  • 潜在的な危険:
    C-J6MTは0.0宙域の奥深くに位置しており、複数の異なるアライアンスの領域を経由する必要があります。彼らは「青(友好関係)以外は撃つ(Not Blue, Shoot It)」のプロトコルを採用している可能性があります。
    0.0宙域から帝国領域へ移動する際には、ゲートキャンプ(ワープ妨害バブルを含む)が頻繁に確認されており、その他のゲートにも設置されていることがあります。
    慎重に行動することを推奨します。

翻訳:渋丸(4bumar Sarain)